オルソケラトロジーとレーシックの違い

オルソケラトロジーとレーシックの比較

オルソケラトロジー

  • ○治療を止めると角膜の形状が元に戻るので、途中で治療の中止もできます。
  • ○治療可能年齢は7歳〜60歳くらいまで。
  • ○手術をしないので合併症がない

レーシック

  • ×一度手術を行うと角膜の形を完全に戻すことはできません。
  • ×治療可能年齢は20歳〜60歳くらいまで。
  • ×医療技術、医療機器によるトラブルや手術の合併症など。

オルソケラトロジーとレーシックの違い

一番の大きな違いは、「手術」の有無です。オルソケラトロジーはレーシックと違い、手術を行いません。レーシックは外科的に角膜を削って形状を変更させます。そして一度手術を行うと角膜の形を完全に元に戻す事はできません。オルソケラトロジーは、手術を一切行わずに、角膜の形だけを矯正するので、もし思った結果などを得られない場合は、治療を中止すればいいとされています。そのため、適さないと判断すればいつでもやり直すことが可能です。

オルソケラトロジー治療のメリット

中程度の近視でも効力発揮

軽度から中程度の近視の方に有効です。中程度の近視(視力0.05〜0.1くらい)なら約2週間で0.7~1.0くらいまで回復します。特に角膜が柔らかく、新陳代謝が活発な若い方の場合、一晩で視力が回復することもあります。個人差もありますが、1週間で効果の分かる有効で安全な治療法です。

小学校低学年でも治療OK

レーシックの治療可能年齢は20歳~60歳ぐらいまでです。対してオルソケラトロジー治療は7歳~60歳ぐらいが対象となりますので、近視で苦労しているお子さまにもおすすめです。特にお子さまの場合は体の水分が多いために角膜が柔らかく、コンタクトレンズによる形づけがしやすいことがポイントの一つです。この角膜の柔軟性ゆえに、大人よりもレンズをはずした後に長い間良好な視力を得られるケースが多くなっています。またお子さまの場合は近視の進行過程にある場合が多く、その対処方法としてオルソケラトロジーは適切な治療法となります。

夜間のレンズ装用で昼間は裸眼で快適に過ごせます

裸眼で過ごせること改めては言うまでもないですが、治療の安定期に入れば2日おきに装用すれば大丈夫な人もいるため、多くのオルソケラトロジー体験者が昼間は裸眼で生活しています。更に夜間に使用するメリットは、レンズに対する異物感がほとんどなく、レム睡眠時のマッサージ効果で角膜矯正力がアップします。またレンズの脱落や紛失の心配もほとんどありません。

通常のハードコンタクトレンズと扱いが同じでカンタン

「オルソケラトロジーの扱い」は普通のハードコンタクトレンズと同じです。ケア用品で十分まかなえるため、特別な準備は必要ありません。眼に対するリスクも低いと言われています。

18歳未満の未成年を中心に近視の進行を抑制する効果がある

近視の抑制効果はオルソケラトロジーの大きな特徴の一つです。一般に近視は25歳ぐらいまで進むと言われていますが、近視の進行過程にある若い人がオルソケラトロジーを装用した場合に近視の進行が止まったという研究報告があります。

治療を止めれば元の眼の状態に戻せる

オルソケラトロジーは角膜の形状を変えるだけなので手術の必要はありません。レーシック手術のように角膜を削ることもないので、治療を中止すれば自然に角膜の形状は元に戻っていきます。つまり可逆性があります。もし治療の途中で「自分に合わない」と思ったら装用を中止すればよいのです。

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