この4段階判定は370(さんななまる)方式といい、学校で検査する視力の方法です。0.3・0.7・1.0の3種類の大きさの視力表を使って視力を検査します。そのため、眼科で検査する視力の方法とは違います。眼科では、より細かくお子さまの様子を見ながら視力検査をします。
裸眼視力・矯正視力(メガネ上・コンタクト上)の結果がA以外の場合、学校から用紙が配布されますので用紙を持参のうえ、早めにご来院いただければ詳細の視力検査を行います。メガネ・コンタクトをお持ちの方は、一緒に持参してください。
実際にはよく見えているけれど、上手に検査が出来なかったため結果がよくなかったケースもあります。
遠視・近視・乱視の屈折異常によって視力が出にくい場合は、眼科での検査・診察結果で、お子さまにあった治療方法の選択、生活指導を行います。特に遠視や乱視の場合は弱視と言って、将来の視力に大きな影響を及ぼす可能性があるからです。この場合は、早急に対応しないと手遅れになるケースもあるため注意が必要です。
お子さまが見えにくいと訴えていなくても用紙をもらった場合は必ず受診するようにしましょう。
現代では、スマートフォン・タブレット・ゲーム機などの急速な普及により、手が届くところに娯楽や情報を知ることができます。お子さまの中には、遠くが見にくいことをあまり実感していないことがあります。近くのものが見えて楽しめていれば見えていると言ってしまうことも少なくありません。そのため眼科では、学校生活・日常生活で遠くを見るときに困っていないか、見にくいのを我慢していないかをお子さまとの会話や視力検査で確認していきます。
メガネの作成を希望される場合でも、お子さまの眼の状態によって詳しい検査を必要と判断した場合は、別の日にメガネの作成になる場合がありますので、ご協力よろしくお願いします。
その他、お子さまの眼に関する気になることがあればお気軽にご相談ください。